温度差で起こるヒートショックを防ぐため脱衣所に温風ヒーターを用意

入浴後の立ちくらみの原因は、湯船から急に立ち上がっただけではありません。

これを知らないと今あなたが行っている入浴の仕方では危険かもしれません。

寒い日が続いていますが、お風呂場が寒いね、と友達と会話していたら「ヒートショックに気をつけてね」と言われました。

「ヒートショック?」最初ピンときませんでしたが、熱いお風呂場と寒い脱衣所の温度差が関係してるな、と気づきました。

それは、温度差で起こる血圧の急な変動により死に至るケースもあるというヒートショックのことでした。

はらちゃんは、自分の体験や近所で起きた入浴時の事故を次々と思い出したら怖くなって予防策として温風ヒーターを買い脱衣所に置きました。

 

今回は、その「ヒートショック」と予防策について書きたいと思います。

しばらくお付き合いください。

どうぞよろしくお願いいたします。

ヒートショックってなに?

寒い日に入るお風呂ってあたたかくて幸せですよね。

ですが、寒い季節の入浴には「ヒートショック(血圧の急変動)や「浴室内熱中症」といった死を招く危険がたくさん潜んでいるのです。

湯船につかる習慣がある日本では、浴室は疲れを取り、体を癒してくれる場です。

しかし家庭の浴室でヒートショックによる急死が多く発生しています。

ヒートショックが関連した入浴中の心肺停止者数は、気温が低下する10月ごろから増えて1月が最も多いそうです。

室内で安定していた血圧が、寒い脱衣所で衣類を脱ぐと血管がちぢみ血圧は上昇します。

そして、寒い浴室では全裸ですからさらに血圧は上昇。

浴槽に入ると血管が広がり血圧は低下します。

この急激な温度差により血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞(しんきんこうそく)などを引き起こすことをヒートショックといいます。

家庭内の浴槽事故が増えています

友達とヒートショックについて話していたら近所で亡くなったおじいさんのことを思い出しました。

お風呂から出て脱衣所で急に倒れ、救急車でで病院に運ばれたのですが、亡くなってしまったのです。

そういえば、冬のことでした。

家庭の浴槽での溺死(できし)死者数は厚生労働省の人口動態統計によると、10年間で約1.7倍に増加しています。このうち約9割が65歳以上の高齢者。

事故の約7割が冬季(11月から3月)に集中していて、その要因はヒートショックによるものとされています。

ショッキングな話しだと思うのですが、先ほどの近所のお風呂から出て脱衣所で倒れ、そのまま亡くなったおじいさんの他に、近所でで2名浴槽内で亡くなっています。

自分の町内と隣の町内だけで3名の高齢者が入浴時の事故で亡くなっているのです。

冬は温水プールから上がった寒さがつらくて水中ウォーキングをやめた

関連して自分の体験も2つ思い出しました。

ずいぶん前のことですが、暖房でかなり暖かくなっていた部屋に長時間いて、用事を思いだし、外に出たら体がクラっとして前のめりになって倒れそうになったことがありました。

予想もつかない体の反応に怖くなったことをいまだに覚えています。

もう1つの体験の場所は、温水プールです。

はらちゃんは、親友の勧めで2019年の5月から週に2回市民プールに通い、水中ウォーキグをしていました。

とても久しぶりにプールに入ったのですが、水中の水の抵抗も気持ちいいし、親友から筋肉がついていいよ、と聞いていたので前向きな気持ちで楽しんでいました。

ところが、10月に入ったあたりからプールから出ると急激に体の冷えを感じるようになりました。

温水プールなので水の中に入っていると寒さは感じないのですが、ザッと水から出てバスタオルを肩にかけても寒いのです。

市民プールなので300円で利用できて嬉しいのですが、全館暖房が入ってる施設ではないから、暖房なしの中で水着から洋服に着替えます。

男性のようにササッと着替えられません。

性は身につける衣類の数がたくさんあるので時間がかかります。

水から出て急激な寒さを感じた体に自然と力が入り、一度にキューッと血管や心臓がちぢみ上がる感覚を経験し怖くなったのです。

これ、ぜったい体によくない。

冬はぜったい危険だ、と確信したので10月から水中ウォーキングは、お休みしています。

暖かくなったら再開予定です。

ヒートショックって死に直結するケースもあるのです。

ヒートショックの具体的な予防策とは

高齢者の方も、高齢者でなくてもご本人が注意することもそうですが、家族の方も一緒になって行うこと。

ほんの少しの配慮が事故防止につながります。

「入浴時に脱衣所や浴室を暖める」

脱衣所や浴室は、暖房で暖かくして血圧の変動を抑えるようにしましょう。

はらちゃんは、小型の温風ヒーターを脱衣所に用意しました。

だいぶ、着替えるときの寒さの抵抗が少なくなりました。

浴室にはなにも暖房器具がないため、入る前から浴槽のふたを開けておいて寒暖差を小さくしています。

「温度は41度以下、湯船につかる時間は10分を目安に」

長い時間入浴すると、心臓に負担がかかり疲労が増し、ふらつき転倒しやすくなる。

先ほど話した同じ町内の浴槽内で亡くなっていたおじいさんは1人暮らしでした。

いつもよりお風呂を焚いてるボイラーの音が長いことに異変を感じたお隣さんが、おじいさんの家にあがりお風呂場に入っていったら浴槽内でおじいさんはすでに亡くなっていたそうです。

心臓への負担はかなり大きいのです。

ヒートショックは工夫すれば防げる

「浴槽から急に立ち上がらない」

浴槽から出るときに、急に立ち上がると血圧が急激に下がります。

立ちくらみを起こして転倒する恐れがあるのでゆっくりと立ち上がるようにしましょう。

「飲食後すぐの入浴は控える」

食後は消化器官に血管が集まり、ふだんより血圧が低くなっているので時間をおいてから入浴するようにしましょう。

「入浴する前に同居者にひと声かける」

同居の家族に「今からお風呂入るよ」とひと声かけておくと家族が、気にするのでお勧めします。

はらちゃんの家には、87歳の父と母がいます。

母は、施設が入浴をしてくれるので、自宅で入浴をすることはないのですが、以前1人で夜遅くに知らないうちに入浴していて、風呂場で転倒し、骨折して手術しました。

お風呂場ってほんとに危険がいっぱいです。

住まいの断熱改修や暖房設備の導入」

窓まわりは熱が逃げやすいため、内窓を設置するなどの断熱改修で、外気温の影響を最小限に抑えたり、浴室をユニットバスへ改修することで断熱性は向上します。

ヒートショックは、少しの工夫でリスクを減らすことができます。

とくに高齢者や持病がある人がなりやすいので、本人も家族も危険性を理解しておき、意識して対策をとるようにしましょう。

まとめ

1.温度差でおこる血圧の急な変動によりヒートショックが起き死に至ることもある。

2.ヒートショックが要因の浴槽事故は11~3月に集中している。

3.ほんの少しの工夫や配慮が事故防止につながる。

4.入浴時には脱衣所と浴室を暖めましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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